検査の音がうるさいのですが何の音ですか?
音は写真を撮る時に出る副産物です。
MRIの騒音は撮影中に数百アンペアの電流を機械的な部分に流します。この大きな電流を撮影中にON-OFFを繰り返し行う為、部位に大きな力が動き振動しています。この時にMRI特有の大きな音が生じます。よくマイクのスイッチを入れたり、切ったりするときに”ブツ”という音がしますが、それと同じだと思ってください
痛かったり、怖かったりしませんか?
閉所恐怖症の方でなければ決して怖い検査ではありません。
造影剤の注射をする時の痛みは有りますが、それ以外には痛みはありません。
MRI検査を受ける時は、大きなトンネルの中に体が入って行きます。その為、閉所恐怖症の方にはかなり苦痛のようですが、それ以外の方であれば苦痛を伴う検査ではありません。
ただし、検査内容によっては造影剤を注射するため、その注射の痛みは当然存在します。
1回の検査で全身がわかるのですか?
全身の検査はできません。
MRI装置で1回に撮影出来る範囲には限界があります。1部位撮影する時間は30分〜1時間程度となります。
被曝などの副作用はないのですか?
現在MRIが体に影響を及ぼすという報告はほとんどありません。
CTのように放射線を使用しませんので、被曝の心配もありません。したがって、繰り返し検査を受けても問題はないと思われます
食事はしても良いのですか?
検査前の食事については検査部位・方法により制限があります。
単純検査(頭部)においては食事の制限をしなくても結構です。しかし腹部検査においては造影剤の使用の有無に関係なく食事をしないほうが望ましいです。
造影検査の場合は食事をとらないでください。
風邪をひいて熱があるのですが・咳がひどいのですが?
特に問題ありません。
風邪をひいてしまっても患者様に対する影響は全くありません。ただ、体調不良の状態であえて検査を行う必要があるかどうかは、主治医の判断に従ってください。また、撮影中に咳、くしゃみがでると画像がぶれてしまい良い検査にはなりません。
妊娠中ですが大丈夫ですか?
妊娠初期(妊娠3ヶ月)の検査は控えた方が良いでしょう。妊娠中期以降であれば問題ないと思われます。
骨折した時のプレート・ボルトが入っているのですか?
基本的に大丈夫です。(材質の確認が必要になります)
身体に埋め込まれた人工的なものの大多数はMRIに対応した安全性のある物ばかりです。骨折の固定に使用されるプレートやボルト等の骨の中にしっかり固定された物は動く危険性も無く安全に検査を受けられますが、金属の入っている部位は画像がひずんでしまい診断不能になる場合があります。さし歯、ステント、ペッツ、人工骨頭、人工関節、人工血管なども同じです。
ペースメーカーが入っていますが?
検査を受けられません。また、撮影室への入室も出来ません。
磁場の影響により故障し、ペースがくるってしまいます。
心臓に人工弁が入っているのですが?
現在の人工心臓弁は問題ありません。
脳動脈クリップが入っているのですが?
現在使用されているクリップは大丈夫です。
ただしクリップによる障害陰影は出てしまいます。古い時代の物は確認が必要です。
コンタクトレンズは大丈夫ですか?
カラーコンタクトは検査前に外してもらいます。
カラーコンタクトは身体に影響を及ぼす可能性があります。検査前に外してもらいます。
その他の視力矯正用コンタクトは問題ありません。
アイシャドウを落とすように言われたのですが?
落として下さい。
アイシャドウ、マスカラ、口紅などには、ほとんどの場合酸化鉄やコバルト等の金属を含む場合が多く、目元に不快感を感じたり瞼に腫脹をきたすことがあると言われています。MRI画像上アーチファクトも生じます。必ず落とした方がよいと言われます。
入れ墨の人はやめた方が良いと聞きましたが?
十分に注意してください。
やけどを起こす場合があります。
どうしても検査が必要なときは熱いと感じたらすぐに呼び出しブザーを鳴らしてください。
その他に、撮影部位に入れ墨があるとそこだけ信号強度が弱まります。
新生児なのですが検査を受けても大丈夫ですか?
特に問題はありません。
CTと比べると放射線による被曝などが無く、現在のところMRI検査については安全性に問題はないとされています。ただし検査時間がCTと比べ長いので、薬で寝かせて検査を行う場合があります。
小児の場合薬で眠らすのはなぜですか?
MRI検査はCTに比べ比較的時間が長く、動きに弱い検査だからです。
小児の場合、どうしても動いてしまう子が多く、検査時間も比較的長いMRI検査では動きによる画像の劣化が著しいためです。検査前夜は出来るだけ睡眠時間を少なくさせ、当日鎮静剤を使用します。薬品を使用しますので、検査中は脈波計、酸素濃度の監視をします。
現在使用している薬は飲んでも良いですか?
医師の指示が無い限り服用してもかまいません。
CTとどこが違うのですか?
CTとの違い
CTはX線を使い検査をしますが、MRIは磁石と高周波を使い検査をします。
CTでは直接には水平断像しか撮影できませんが、MRIでは水平断・冠状断・矢状断・任意の断層像を直接撮影することができます。