MRIをお受けになる患者さんに“MRIとCTは何が違うのですか”と質問を受けます。MRIは、磁石を使った画像診断装置でX線を使わないので放射線被ばくの心配はありません。
磁石の磁場を使い身体を輪切りにして画像にするだけでなく、縦切り・横切りなど任意の角度にして画像に出来ます。
CTと違い造影剤を使用しなくても脳血管を写し出す事が出来るので脳梗塞等の診断に用いられたり、脊椎の狭窄でヘルニアの診断に用いられたりや婦人科の病気に用いられたりします。
当院で実際に使用しているMRI(3.0テスラ)です 大きな開口部(70cm)です
頭部検査用のアダプターを付けた様子です 当院での検査風景です
検査時は狭いトンネルの様な装置に入っていただきます、検査台に仰向けに寝ていただきますが、乳房の撮影時はうつ伏せで検査いたします。検査時間は検査部位によって違いますが30分~1時間程度かかります。撮影が始まると“ガンガン”と工事中の様な音がします。もし撮影中に体調不良などありましたら撮影前にお渡ししたブザーで知らせてください。
また、必要に応じて造影剤と呼ばれる薬を注射して検査を行うことがあります。しかし、医師や看護師、診療放射線技師など専門のスタッフが揃っており、薬の副作用にも迅速に対応できますので、安心して検査を受けてください。
頭部MRI画像 | 腰椎側面MRI画像 | 骨盤内側面MRI画像 |
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●造影剤について
喘息・腎機能の悪い方、特に透析をなさっている方は造影剤を使用できません。
●食事や水分について
事前に禁食・禁水など説明を受けた方は、指示に従ってください。
●体内金属について
ペースメーカーが体内にある方は検査ができません。その他の金属が体内に入っている方は検査前
に知らせてください。
●服装について
当日は着脱しやすい服装で来院してください。
●検査中は
検査中に気分が悪くなったり、異常を感じたりしたら我慢をせずブザーで知らせてください。