ヒトの血液から作られる製剤を特定生物由来製剤と呼びますそれぞれの製剤において血液内に含まれる可能性のあるウイルス(HIV、C型・B型肝炎、etc)を除去するために現在考えられる最高水準の処理がされています。しかし未知のウイルスまたは人員的ミスにより感染の可能性は0ではありません。ウイルスの感染初期にはウイルス量は少なく、検査が(-)に出ることがあります(ウインドウピリオド)。
この時点で採血された血液から造られた製剤の中でウイルスが増殖し、投与された患者に感染してしまったという事故が発生しています。
後日、製剤の感染が判明したときに、使用者が特定できるように製剤ごとに
ロットNoが明記され病院でも管理をすることが義務付けられた。
当院では血液台帳への記載、ビジブルへのロットNoシール貼付(外来患者などビジブルがない場合はカルテに貼付)している。
病棟で記載された血液台帳は薬局で加工して製剤別に管理し、20年間保管する。(万が一感染ロットが発見された場合、そのロットNoから投与患者、投与日、主治医などが簡単に分かるようにしてある)