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輸血管理

輸血検査及び血液製剤を安全に確実に管理するのが輸血検査です。
患者様に とってより安全かつ適正な輸血療法がおこなわれるよう医師や血液センターなどと連携して専任の臨床検査技師が行っています。また、夜間・休日の緊急時にそなえ、日・当直の担当者が24時間体制で対応しています。 血液型検査(ABO式・Rh式血液型)、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験(クロスマッチ)等の輸血関連検査、輸血用血液製剤の発注・保管管理、また自己血輸血の保管管理を行っています。

輸血写真① 30  輸血写真② 30

 

輸血を行うための検査

[血液型検査]

ABO式血液型は赤血球の表面に存在する抗原(A・B抗原)を調べるオモテ試験と血清中に規則的に存在する抗体(抗A・抗B抗体)を調べるウラ試験があります。これら両方の検査を実施して判定します。
Rh式血液型は赤血球の表面に存在するD抗原(Rh抗原)の有無(+または-)を検査します。

[不規則抗体スクリーニング検査]

血清中に含まれるABO式血液型以外の輸血副作用を起こす可能性のある不規則抗体の有無を検査します。輸血前に検査をし、この抗体を持つ患者さんには、適合する血液を準備し、輸血による副作用の危険性を回避することにより、安全な輸血ができます。

[交差適合試験(クロスマッチ)]

輸血前に行われる重要な検査です。 輸血する血液(輸血用血液製剤)と輸血を受けられる方の血液を混和(交差)させて、 反応が起こらないか確認して判定します。反応(凝集または溶血)が起こらなければ、 交差適合試験は適合したことになり輸血が可能になります。

 

 

輸血に使用する血液製剤の種類

 

赤血球製剤(赤血球液:RBC) 貧血時や手術に対して使用されます
血漿製剤(新鮮凍結血漿:FFP) 血液中の凝固因子が減少している時などに使用されます
血小板製剤(濃厚血小板:PC) 血液中の血小板が減少している時に使用されます

 輸血2015

 

 

 

 

 

 

自己血輸血

手術前に患者様自身の血液をあらかじめ採血しておき、手術中・後に輸血することです。 当院で採血し、保存・管理しています。自己血輸血は自身が供血者であるため安全性が高く、輸血による副作用も少ないです。しかし、患者様の病状によっては採取できない場合もあります。

 

 

輸血後の検査

厚労省の指針により輸血検査後の検査が勧められています。当院では輸血後3ケ月を目安に検査を受けることをお勧めしています。

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