外来維持透析
当院では最新の透析装置や、水処理システムを導入しています。
水質管理を徹底し高い清浄化レベルが必要なオンラインHDF・I-HDFをはじめ、患者様のニーズに合った治療を提供できるように管理を行っています。
1) 常にクリーンな透析液の供給
血液透析やオンラインHDFでは血液が透析液と接触するため、透析液の清浄化は極めて重要な問題です。当院では毎月1回以上の生菌・ET検査や化学的汚染物質水質検査を行い、常にクリーンな透析液を供給できるように努めています。
また、RO装置や透析液供給装置、透析監視装置、それぞれにフィルターを設置・管理し、予期せぬ災害など水質の汚染が発生した場合でも安全でクリーンな透析液を確保できるように管理しています。
2) 透析管理システムの活用
当院ではFuture Net web+を導入し、ベッド管理や情報共有に活用しています。体重計、透析監視装置、電子カルテをネットワークで繋げることで円滑で安全な透析管理システムを構築することを目指しています。
3) 排水管理
透析装置は毎晩、清浄化を保つために消毒液を使用しています。消毒液はpHが低いものが多く、そのまま排水すると病院配管や下水管を痛め、環境保護の観点からも悪影響を及ぼす事が指摘されています。
そこで当院ではpH処理装置を設置し、維持管理することで周辺環境にもクリーンな透析室を目指しています。
4) 装置管理
水処理装置、透析液溶解装置、透析液供給装置、血液浄化装置などの点検、及びオーバーホールや周辺機器のメンテナンスを定期的に行っています。
入院透析
当院では病棟専用の透析装置・RO装置を完備し、手術後HCU等での集中管理が必要な場合でも、安全に透析室内と同様の高い清浄化レベルの血液透析(HD)が行えるように機械の維持管理を行っています。
急性血液浄化
急性腎不全、肝不全、自己免疫疾患、高脂血症、閉塞性動脈硬化症、潰瘍性大腸炎、敗血症、多臓器不全などの患者様に対しエンドトキシン吸着(PMX)、血漿交換、(PE)、二重濾過血漿交換(DFPP)、LDL及びフィブリノーゲン吸着(レオカーナ)、顆粒球除去(GCAP)、持続血液ろ過透析(CHDF)などを施行しています。