前立腺がんは男性の悪性腫瘍の第4位を占める特有のがんですが、理由は不明ながら山梨県では第1位となっており、かつ年々増加傾向にあります。
比較的ゆっくり進行するとされ、早期に見つかった場合は10年生存率が80%以上と極めて良好です。健診で早期に発見することの重要性がこれでわかります。
前立腺の健診項目は、「下腹部超音波検査」と「腫瘍マーカー(PSA)」となります。超音波検査は膀胱に尿をためた状態で観察し前立腺の大きさや石灰化の有無を調べます。しかしがんがあるかどうかは大きさだけではわからないため、血液検査でわかる腫瘍マーカーのPSAを同時に測ることが重要です。これが4.000ng/ml以上だと前立腺がんの疑いがあるため病院を受診し、まずMRI検査を行います。がんを疑った時には確定診断として前立腺生検まで行うことになります。
このように前立腺の検査を行うことは男性にとっては重要で、ガイドラインによると人間ドックでは40歳代、住民健診では50歳代から検査を受けることが推奨されています。