▲このページの先頭に戻る
若い時から発症 ―子宮がんと卵巣がん―
女性に多いがんの第1位は乳がんですが、20歳から30歳代のいわゆるAYA世代では、子宮頚癌＞＞乳がん＞＞卵巣癌＞子宮体癌、と子宮・卵巣のがんがその多くを占めかつ増加傾向にあります。
症状としては進行すれば不正出血や異常な帯下が起きますが、症状のない早期に発見された場合は90％以上が治療によって寛解します。だからこそ健診やドックで診察を受けることが重要です。
「子宮頸がん」はヒトパピローマウィルス（HPV)の感染が原因になることがほとんどですが、早期には症状がありません。だからこそまずHPVワクチンによる一次予防、そして健診による二次予防が重要なのです。また「子宮体がん」は子宮内膜から発症しそのピークは頸がんより少し遅れて40歳代から発症し50～60歳代で最多となります。早期から不正出血をきたすためこれが発見の動機となります。
一方、「卵巣がん」は骨盤の中にできるため直径が10㎝ぐらいにならないと圧迫症状が出ず「沈黙のがん（Silent Cancer）」と称されます。したがって小さな早期のうちに発見するためには診察と超音波検査を受けることが重要です。
このように女性に多いがんも健診で早期に発見できれば治癒することが期待できるのです。