専門看護師とは
専門看護師は、水準の高い看護を効率よく行うための技術と知識を深め、卓越した看護を実践できると認められた看護師です。
専門看護師はどんな活動をする看護師なのですか?
患者・家族に起きている問題を総合的に捉えて判断する力と広い視野を持って、専門看護分野の専門性を発揮しながら、専門看護師の 6 つの役割「実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究」を果たし、施設全体や地域の看護の質の向上に努めます。
6つの役割とは
1.実践:複雑で対応が困難な課題を抱える患者・家族の、病気とその背後にある不安や葛藤等の様々な要因を総合的に捉え、どのような看護が必要か判断して実践します。 |
2.相談:患者・家族によりよい看護を行うにはどのような関わりが必要か等、看護師や他の医療職の相談に乗り、専門知識を活かしたアドバイスを行って問題の解決を図ります。 |
3.調整:療養の場が病院から自宅へ移行しても必要な医療を円滑に受けられるよう、医師や看護師、地域の訪問看護ステーションやケアマネジャー等、様々な職種・施設に働きかけて調整し、連携を推進します。 |
4.倫理調整:治療方針の決定など倫理的問題が生じやすい場面に関わり、患者・家族の思いを尊重して治療や療養を行えるよう、他の看護師や医師等、関係する人々に働きかけます。 |
5.教育:専門知識や技術に基づき看護師に教育を行い、施設全体や地域の看護の質の向上に努めます。 |
6.研究:日々の看護における課題を研究対象として捉え探求します。研究成果を実践に還元することで、看護の質の向上に貢献します。 |
*公益社団法人 日本看護協会HP「専門看護師ってどんな看護師?」リーフレットより抜粋 |
専門看護師は日本看護協会によって13分野が専門看護分野として特定されています。
当院では令和3年10月現在、精神看護専門看護師が1名在籍しています。
「不安に寄り添い、一般病棟と精神科病棟の架け橋を目指して」
精神看護専門看護師は、複雑で解決困難な看護問題を抱えた人々に対し、精神看護の知識や技術を用いながら水準の高い看護ケアを効率よく提供する役割があります。また、患者様やご家族のケアだけでなく、そこに携わる関係職種の方々の支援も担っています。 |