【腹腔鏡下大腸切除術】
通常、お腹の0.5~1cmの傷5か所から専用の器具を用いて、腹腔鏡下に大腸をお腹の中ではがしておき、1か所の傷を4~5cmほどに広げ、病変部を取り出します。
腹腔鏡下に大腸をお腹の壁からはがします
4~5cmに広げた傷から病変部とその周りの大腸をお腹の外に引き出します
病変部を含めその周りの大腸を切り離します
腸の切り口と切り口をつなぎ合わせてお腹の中に戻します
*現在(~2017年12月)までに腹腔鏡下大腸切除術362例に施行
≪術式の内訳≫
腹腔鏡下回盲部切除術 45例
腹腔鏡下右半結腸切除術 68例
腹腔鏡下横行結腸切除術 25例
腹腔鏡下下行結腸切除術 20例
腹腔鏡下S状結腸切除術 71例
腹腔鏡下直腸前方切除術 42例
腹腔鏡下直腸低位前方切除術 55例
腹腔鏡下直腸超低位前方切除術 18例
腹腔鏡下ハルトマン手術 3例
腹腔鏡下括約筋間切除術(ISR) 5例
腹腔鏡下直腸切断術(マイルズ手術) 10例
*近年では、予定大腸手術(緊急手術を除く)の約9割に腹腔鏡下手術を行っています。
高難度の大腸がんに対する腹腔鏡下手術(特に肛門から非常に近い位置にある進行直腸がんなど)の場合、日本のトップレベルの施設と連携をとり、機能を温存しつつ安全で確実にがんを切除することを心がけております。
肛門から非常に近い(数cm程度)の進行直腸がんに対し、手術に先立って、まず放射線と抗がん剤治療を行い、がんを縮小させてから手術を行うことで、症例によっては肛門を温存する手術も可能になりました。