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急性大動脈解離

【疾患名】

急性大動脈解離

【病態】

大動脈壁は内膜、中膜、外膜の三つの層でできています。急性大動脈解離とは動脈硬化などにより大動脈の中膜が脆弱化し、そこに血液が流れ込み中膜層で急速に縦に裂ける病気です。亀裂が心臓側へ進展したり、外膜が破裂するとショック状態となり死亡することもあります。

【症状】

突然の胸背部の強烈な痛みで発症します。血圧低下や意識障害などを合併することもあります。

【検査】

造影CTで診断されます。

【治療法】

上行大動脈に急性解離が進展している場合は(Stanford A型)、保存的治療では発症後24時間で25%、1週間で40%の方が亡くなりますので、緊急手術を行うのが原則です。下行大動脈に解離が限局している場合(Stanford B型)では、急性期は絶対安静として血圧を下げる保存的治療を行います。急性解離から1ヶ月以上経過した場合は慢性解離状態と言いますが、解離した大動脈の瘤径が5~6cm以上になると破裂する危険が高くなりますので、手術が必要になることもあります。何れにせよ定期的な経過観察が必要です。

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