大きな病気や怪我をすると多くは「急性期病院」と呼ばれる病院で治療を受けることになります。しかし、この急性期病院というところは、「命を助ける」ことが大きな目的となっているので生命の危機を脱すると、退院を勧められます。急性期病院は、命の危機に瀕した患者さんを次々と受け入れ、命を救うことを使命としているためです。
しかし、多くの患者さんはこの時期はまだ心身へのダメージが大きく残り、元の生活にすぐ戻ることは困難ですし、退院を勧められたご家族のほうでも困ってしまう場合が多くみられました。このため、平成12(2000)年に「回復期リハビリテーション病棟」が誕生しました。
この新しい病棟は、命の危機を脱してもまだ医学的・心理的サポートが必要な時期の患者さんを対象に受け入れ、自然回復を促す環境をつくり、多くの医療専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
塩山市民病院では、東山梨地域唯一の回復期リハビリテーション病棟を開設いたしました。
入院できる期間は、疾病や傷病名によって日数が決められています。たとえば、脳梗塞や脳出血などは150日以内、高次脳機能障害(脳がダメージを受け、記憶・思考・言語などの機能が低下した状態)を伴った重症の脳血管障害は180日以内、大腿骨頚部骨折、廃用症候群は90日以内、股関節・膝関節などの神経、筋や靱帯の損傷は60日以内となっています。 実際には患者さんの状態等により、院内のスタッフと相談しながら決めていきます。
入院申し込みに関するお問い合わせは「医療福祉相談室(内線:289)」までご連絡ください。
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